2012/05/18
朝に黒い アゲハ蝶 が 玄関の軒下の 植物に ふわふわ てふてふと 舞っていた
いつもの歩く道を いきながら いろいろ 回想するのが日課になっていて
片手に パンをぶらさげながら フランス領事館の前で 映画のスケジュールをみて
もうすぐ取り壊されるという ルネの前 花壇の 満開の桃色の薔薇、
紫の 強い逞しい ラベンダー花の群れをみて
いつもの 酒屋を 通って 近くの料亭では 門の下に みたことない美しい白い猫が
歩いていて その店で 飼われているのだろうという猫。 しばらく、むきあって
コンタクトを無言でとると 白猫は きちっと 三角座りして 応えてくる。
その内 ふたりとも あきて それぞれに わかれて
いつもの道をあるきながら ふと そういえば もうすぐレイハラカミ君の一周忌で
梵定寺で 祀ろうと話していたんだっけと、 そんときに カスミ草のリース 花輪を
ご神体に かけようという イメージがわいたところで 足元に
ちいさな 雀が 横たわっていた。
目をとじて 足を 丸めている。
手をさしだして みると 動かなくて 死んでいる。
すぐに 持っていた 袋に いれる。
まだ 暖かく 命の温度がある。
でも死んでいる。
輪廻だなあと 思う。
帰って 半紙で 包みこむような 舟のような ものに 雀をいれたくなり
白の水引きと半紙で 舟をつくる。
その中に 庭に生えてた 白い草花と お米をいれた。
御香をたてて 般若心経を 手に 唱える。
黄泉の舟の中の 雀の 開かない目。
でも 私のたどたどしい お経を 雀は確かに聴いているのがわかった。
いや、そう私は 感じたのだ。
圧倒的な 存在
そのまま 鴨川の 桜の木の根元に 埋めに 軍手と 屍を運んで 埋めた。
空の雲が 春なんだけど 夏の雲の入道雲にみえて
いつも死は 夏の生命力を喚起する。
土に還って また生まれ変わっておいでと 祈る。
輪廻。
これから 循環のエネルギーの活動に。
占いをしに 出かけます。
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