2011/05/08
このカーネーションは、隣の隣の おばちゃんへ。
曾孫もいらっしゃるし、年齢も おばあさんの数なのですが、お元気で若いかたなのです。
だから、おばちゃん。今年の年頭に伴侶を身罷られ、現在・お一人ぐらし。
毎日お子さんにモーニングコールを義務付けられてる愛されてる。生存確認のための電話。
わたしも密かに、実は こっそり見守っている。
ひとは、人で、神様じゃありませんから、生きてるといろいろあります。
いろいろの中、陰気にくらすか、陽気にくらすかのことだけで、陽気が幸福への道タオ
なんですが、陰気どっぷりのうっとおしい時もございます。なるべく人に迷惑かけぬようするんですが
それがまた、こうまたややこしくなるときもありますえ。
お腹もすきますから、こら、かぼちゃでも買いに店にいきますかと、歩きます。
その帰り道に そのおばちゃん家は あります。
なんせ、隣の隣の、家ですから。
そしたら、そのとき おばちゃんが、手招きする。
いつも、「ちょっと、ちょっと、」と、呼ばれ、それに私が 「なに?なに?」と、応対する。
なんとなし、気が合うのだ、この二人。そういや、最初は、タロットさんて呼ばれてたけど、
今、おばちゃんは、私のことなんて呼んでるだろう。 ま・いいか。
ちょっと、陰気気味のわたしに、「ちょっと、部屋入ってコーヒー飲んでいかへんか?」
久々にお邪魔しました。
お部屋が 仏花だらけの、御伴侶さんの遺影も暖かに弔われている。
わたしも、御伴侶さんに手を合わせ、こたつに入る。
その時に、おばちゃんが バームクーヘンと、暖かいコーヒーをそっと出してくれた。
美味しい。
そんときですよ、そん時。
わたし、
神様っているなあ
って 手に かぼちゃを握りしめながら 思ったんです。
この場合、仏様?
おばちゃん曰く、今日、あの人の月命日やねん。と。
ああ、そうか、あの世の人って、この世の人のこと見守ってるんだなと。
ありがとう、おばちゃん。
コーヒー ご馳走さまでした。
本当にお世話になってる おばちゃんへ。贈るカーネーション
鬼のような仕事をしてると、時々 目の前の お嬢さんの涙を見て思うのですが
ふみこえて、人は一人で生きてるわけではないと、ただ 生き抜いてくださることを祈っています。
・
・