卯月も　春らしく　過ぎ　皆様におかれましては　ご機嫌麗しゅうお過ごしでしょうか

桜の咲くこの京都は　人々が世界中から　春の京都へ　それぞれの楽しみを胸に。　街はお祭

りの気が充満しておりました。桜は見にいかれましたでしょうか。ご縁ありまして、お越し、

お出会いしました方がた、本当にありがとうございました。

梵定寺より、皆様のご繁栄を心より　お祈りしております。

仕事三昧の日々では　ございましたが、お懐かしい方も　鑑定にいらしてくださり、なにやら感慨深い

春でこざいました。　常々思いますが　今こそ、能力のある方は　世界へ出て　吸収し、

世に還元していく機に思います。特に　研究者、医療従事関係者。来る　未来の日本のためにも、

『繋ぐ』、『繋げる』これが是が非にも、実行して行動していかれること。必要かと思います。身の回り

で　できるホスピタリティを　心がけておりますが、日々勉強です。ここ　何十年かの日本は　大きな

レヴェルでの躾がなされているような感じがしますが、これはこれからもしばらく続けられていくのでし

ょうね。

さて、今年は桜見の機会が、散り始めになることが多く、３時間程時間が空いたので　友人に

松尾の西芳寺川沿いの桜並木に連れて行ってもらいました。風が強く　桜の花びらが舞落ちており

川に　ピンクの色が　　漂っており　桜の絨毯の様でした。近くの月読神社も　いい神社でした。

花は　咲誇る様も　美しく、私はその瞬間を愛でることが花見だと　今迄思っていましたが、今年の

散り際の見せる　桜の様子を見て、また、違う美しい　潔さを　花見だと感じることができました。

 

 

 

 

 

 

 

岡野玲子の陰陽師の中で　内裏が炎上した際、博雅は　清明に　愛宕山に連れ出され　立場がある

者が誰もいない安心して澱をだす場を　あたえられたが、私は　ヒワコが法然院の　伽藍内の彼岸の

庭につれだしてくれた。昔、彼女と　かの人が行ったという谷崎の墓に　同じく潤一郎に

ダリアに似た大輪の花を捧げて

春と秋にしか開かれないその彼岸を模した　庭には　生命力にあふれる緑の

紅葉と、見たことのない美しい池があり、弁財天を祀った方向から延びている桜の木が満開を向かえ

ており、風が吹き美しい池の水面に　桜の花片が一枚、また一枚と　落ちる。

美しく優しく、清々しい。透き通ったその光景が　今の今であるからこそ　辿りついた場所であるという

ことを嫌というほど　美しければ　美しいほど　　思いしらされたのである。